ヨルヒル

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PayPayカード ゴールドへ安易に手を出してはいけない理由

PayPayカード ゴールドの紹介ページには以下のような記載がある。

PayPayカード ゴールドはこんな方におすすめ!

PayPayカード ゴールドは条件なしで1.5%還元のため、月7万円=年間96万円使えば年会費(税込11,000円)以上の12,600円分がPayPayポイント還元となりますよ、という説明なのだけど。

この説明、鵜呑みにするのはちょっと待ってほしい。

そもそも、「年会費無料のPayPayカード」であっても1%ポイント還元があるのだ。

支払い方法に応じた付与率一覧

PayPayステップ - キャッシュレス決済のPayPay

赤下線部の1.0%還元は年会費無料のPayPayカードで貰えるのである。一方でPayPayカード ゴールドの加算分はあくまで黄色下線部分の0.5%でしかない。

と、いうことは月7万円=年間96万円利用した時、PayPayカード ゴールドにするメリットは96万円×0.5%=4,200円しかない。

PayPayカード PayPayカード ゴールド
年会費 無料 11,000円
月96万円支払時の還元額 8,400円 8,400円+4,200円

11,000円払って得たポイントは 4,200円

・・・おとくじゃないじゃん!

【目次】

  • PayPayカード ゴールドで元を取るためには
    • PayPayカード ゴールドの特典まとめ
    • おとくのボーダーライン
    • SB回線で元を取る
    • SB光/Air回線で元を取る
    • YM回線契約で元を取る
    • SBでんきで元を取る
    • Yahoo!ショッピングで元を取る
  • 結局、PayPayカード ゴールドは誰のためのサービスなのか
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JAXAに対する不正アクセスに関する林官房長官・盛山文科相・高市宇宙政策担当相の記者会見

金曜(6/21)から目につくことが多く、情報を整理しようと思いました。
が、すでにpiyokangoさんが詳しくまとめられていましたのでそちらへのリンクを貼っておくとして。。

piyolog.hatenadiary.jp

一次ソースを探したところ、6/21付の内閣官房文科省記者会見で言及されていたものの、各ニュースサイトで書かれたJAXAの見解に関するJAXAサイトでの公式発表はない模様。報道では「VPN設備の脆弱性に対する攻撃」とされているが、これは「関係者の話」レベルに留まっている。

VPN脆弱性をつく攻撃は近年増加しており、2023年7月の名古屋港コンテナターミナルに対するサイバー攻撃においてもVPN装置を攻撃の起点としていたことが発表されている*1

記者会見要約

官房長官
  • 昨年来、外部から複数のサイバー攻撃があることを認識。事柄の性質上、詳細については差し控える

  • JAXAでは専門機関の協力を受けた詳細調査と並行し、一部ネットワーク遮断を実施。合わせて不正アクセス対象での機微情報扱いのない旨の報告を受領済み。詳細は文科省JAXAにお問い合わせいただきたい。
  • 政府としては複雑化するサイバー空間における我が国のサイバーセキュリティの強化に努めてまいる。

盛山文科相
  • 概況説明については林官房長官の内容と同一
  • 「何らかの情報」についての流出はあったものの、「機密に当たる情報」の流出は承知しておらず、懸念には及ばないものと思慮
  • 発表に先立ち報道がなされた点については望ましくない状態と認識
高市宇宙政策担当相
  • 所管組織ではないながらも「確りと調査・対策を進めてほしい」旨を強調

 

個人的な感想

林氏・高市氏の発言は(国家運用に関わる)機微情報の漏洩が確認されない現状において、具体的な発表を文科省JAXAに投げる点については違和感なし。

林氏の「我が国のサイバーセキュリティの強化に努める」が何を指すのか(&何を指していない=強化策から外れるのか)を確認できるリファレンスは欲しかった。

一方盛山文科相の「詳細は調査中」ながら(機微情報ではないにせよ)情報流出の発生を認める発言をしている点については、脇が少し甘い印象。「サイバー攻撃を受けた」「そこに情報があった」というのと「情報が流出した」はイコールではないのだから、調査中の時点で流出が確定するような発言は…一般企業なら大目玉ものではなかろうか。

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